澤木内科・糖尿病クリニック院長の澤木秀明です。
糖尿病(ダイアベティス)治療を続けている方から、次のようなご相談を受けることがあります。
「食事に気をつけているのに、HbA1cが下がらない」
「このまま糖尿病が進んで、合併症が出たらどうしよう」
「食事・運動・薬など、自分の治療法が本当に合っているのか不安」
「食事制限をすると、いらいらしてつらい」
「夜間低血糖が起きていないか心配」
「リブレ2やDexcom G7などのCGM(持続グルコース測定≒持続血糖測定)で血糖値の流れを治療に活かしたい」
このようなお悩みはありませんか。
糖尿病治療では、HbA1cや診察室で測る血糖値だけでは、血糖コントロールがうまくいかない原因が見えにくいことがあります。
たとえば、同じHbA1cでも、
・食後に大きく血糖値が上がっている方
・夜間に低血糖が起きている方
・朝だけ血糖値が高い方
・低血糖を心配して、食事量や補食が増えている方
・薬やインスリンのタイミングが生活に合っていない方
・食事内容ではなく、食べる時間や順番が影響している方
など、血糖値の動きは一人ひとり違います。
澤木内科・糖尿病クリニックでは、糖尿病専門医として、患者さん一人ひとりの血糖変動を確認しながら、食事、運動、薬、インスリン、CGMなどを組み合わせて、より安全で続けやすい治療を一緒に考えています。

血糖値が下がらない原因は、人によって違います
血糖値が高いと、患者さんはつい、
「食べすぎたからだ」
「運動不足だからだ」
「自分の努力が足りないからだ」
と思ってしまうことがあります。
しかし、実際にはそれだけではありません。
血糖値が下がらない原因には、次のようなものがあります。
・食後高血糖が強い
・朝の血糖値が高い
・夜間低血糖が隠れている
・薬の効果が生活リズムに合っていない
・インスリン量やタイミングが合っていない
・低血糖を恐れて食事量や補食が増えている
・ストレス、睡眠不足、体調不良の影響がある
・食事内容ではなく、食べる時間や順番が影響している
つまり、血糖コントロールでは、
「何を食べたか」だけでなく、「いつ、どのくらい血糖値が上がったか」
を見ることが大切です。
通常の採血では、その時点の血糖値しかわかりません。
一方で、CGMや皮下連続式グルコース測定を活用すると、24時間の血糖値の流れを確認しやすくなります。

CGM・皮下連続式グルコース測定でわかること
CGMとは、持続グルコース測定のことです。
皮下に装着したセンサーで、間質液中のグルコース値を連続的に測定し、血糖値の変化を推定します。
患者さん向けにわかりやすく言うと、
「血糖値の流れを見える化する検査・治療サポート」
です。
CGMや皮下連続式グルコース測定を使うと、次のようなことが見えやすくなります。
・朝食後にどれくらい血糖値が上がるか
・昼食後、夕食後の血糖値の上がり方
・夜間に低血糖が起きていないか
・運動後に血糖値がどう変わるか
・間食や外食が血糖値にどう影響しているか
・薬やインスリンの効き方が生活に合っているか
FreeStyleリブレ2は、1分ごとにリアルタイムでグルコース値を測定し、最長14日間データを保存できること、低グルコース値・高グルコース値・受信圏外アラートを選択できることが資料で示されています。
ただし、CGMは装着して終わりではありません。
大切なのは、得られたデータをどう治療に活かすかです。
「血糖値の点」ではなく「血糖値の流れ」を見ることが大切です
診察室で測る血糖値は、その瞬間の数字です。
たとえば、診察時の血糖値が120mg/dLだったとしても、
朝食後に250mg/dLまで上がっていたのか
夜中に低血糖が起きていたのか
夕食後に長く高血糖が続いていたのか
採血だけではわからないことがあります。
CGMを使うことで、患者さんご自身も、
「この朝食だと上がりやすい」
「夕食後に血糖値が長く高い」
「食後に少し歩くと変わる」
「夜中に低血糖になっていた」
「HbA1cだけではわからない血糖の乱れがある」
と気づくことがあります。
これは患者さんを責めるためのデータではありません。
むしろ、
「無理に我慢する」のではなく、「自分の血糖値の特徴を知って工夫する」
ためのデータです。
2型糖尿病で血糖コントロールに困っている方にも役立つことがあります
CGMというと、1型糖尿病やインスリン治療中の方が使うもの、というイメージがあるかもしれません。
もちろん、1型糖尿病やインスリン治療中の方では、CGMはとても重要です。
しかし、最近では、2型糖尿病で血糖コントロールに困っている方にも、CGMや皮下連続式グルコース測定が役立つ場面があります。
たとえば、
・HbA1cがなかなか下がらない
・食後高血糖が疑われる
・朝だけ血糖値が高い
・低血糖が心配
・薬の調整に血糖データが必要
・食事や外食で血糖値がどう変わるか知りたい
・自分に合った食事療法を見つけたい
このような場合です。
ADA(米国糖尿病学会) 2026年のガイドラインでは、
2型糖尿病で非インスリン治療または基礎インスリン治療中の方において、
間欠的なCGM使用によりA1C改善が示された研究があり、
CGMはデータ解析、教育、薬剤調整、生活習慣の変更と組み合わせて使うべきであるとされています。
つまり、CGMは、単に血糖値を眺めるための機械ではありません。
血糖値が上がる原因を一緒に探し、治療を見直すための道具です。
一緒に最適な薬物を探すのに役立つことがあります。
また、糖尿病治療薬は、血糖値だけでなく、体重、年齢、腎機能、心血管リスク、低血糖リスクなども考えて選ぶ必要があります。
体重を減らすことが治療上大切な場合には、患者さんの状態に応じて、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬などを検討することがあります。一方で、これらの薬を美容目的や自己判断で使用することは適切ではありません。
GLP-1受容体作動薬の不適切な使用については、糖尿病専門医の立場からメディアで解説したこともあります。
メディア出演の模様

当院で相談できるCGM・血糖モニタリング
澤木内科・糖尿病クリニックでは、患者さんの状態や治療目的に応じて、次のような血糖モニタリングを相談できます。
・フリースタイルリブレ2
・Dexcom G7
・リアルタイムCGM
・皮下連続式グルコース測定
・インスリン治療中の方の継続的なCGM活用※保険適用
・インスリン治療をしていない糖尿病の方の保険適用や選定療養
・糖尿病のない方の自費CGM
・糖尿病の病名があり、条件が合う方の短期間のグルコース持続測定
保険診療、選定療養、自費CGM、検査としての皮下連続式グルコース測定は、対象となる方や目的が異なります。
実際にどの方法が適しているかは、診察時に確認します。
インスリン治療中の方は保険診療で使いやすい場合があります
インスリン治療中の方では、CGMやフリースタイルリブレ2などを保険診療の中で継続的に使いやすい場合があります。
特に、
・低血糖が心配
・夜間低血糖が疑われる
・食後高血糖が強い
・インスリン量の調整が難しい
・血糖値の乱高下が大きい
という方では、CGMのデータが治療調整に役立つことがあります。
保険診療に用いる、保険コードとして血糖自己測定器加算C150-7、皮下連続式グルコース測定D231-2が使用候補です。
ただし、保険診療で使えるかどうかは、治療内容、インスリン使用状況、施設基準、診療報酬上の要件によって異なります。
実際に使用できるかどうかは、診察時に確認します。
・インスリン治療をしていない糖尿病の方の選定療養でのCGM活用
・条件が合う糖尿病の方の検査としての皮下連続式グルコース測定
インスリン治療をしていない2型糖尿病の方でも、継続的にフリースタイルリブレ2やDexcom G7を使いたい場合があります。
たとえば、
・食後血糖を知りたい
・自分に合う食事を見つけたい
・薬の効果を生活の中で確認したい
・血糖値スパイクが気になる
・HbA1cが下がらない原因を知りたい
という方です。
このような場合、保険診療の対象にならない使用については、選定療養として利用できる場合があります。
澤木内科・糖尿病クリニックでは、糖尿病と診断されていて、インスリン製剤を使用していない方を対象に、リブレ2またはDexcom G7の選定療養に対応しています。当院の選定療養ページでも、対象は糖尿病と診断されており、インスリン製剤を使用していない方と説明しています。
詳しくは、以下のページをご覧ください。

糖尿病がない方でも、自費CGMとして相談できます
糖尿病と診断されていない方でも、
・血糖値スパイクが気になる
・食後に眠気が強い
・自分の食事で血糖値がどう動くか知りたい
・健康管理のためにCGMを体験したい
という方が増えています。
当院では、糖尿病がない方を対象に、平日限定の自費CGM外来として、フリースタイルリブレ2やDexcom G7を用いたCGMドッグ外来も案内しています。
ただし、糖尿病がない方のCGMは、糖尿病の診断を自己判断で行うものではありません。
糖尿病が心配な場合は、血糖値やHbA1cなどの血液検査と医師の診察が必要です。
条件が合う糖尿病の方では、保険診療で短期間の皮下連続式グルコース測定を検討できることがあります
糖尿病の病名があり、治療に前向きで、血糖変動を確認する医学的な必要性がある方では、条件が合えば、検査としての皮下連続式グルコース測定を検討できる場合があります。
たとえば、
・食後高血糖が疑われる
・低血糖が疑われる
・HbA1cと日々の血糖値の印象が合わない
・薬の調整や食事療法の見直しに血糖データが必要
・生活習慣の改善に取り組む意欲がある
このような場合です。
制度上、一定の条件を満たす方では、6か月に2回までを目安に、検査としての皮下連続式グルコース測定を検討できる場合があります。実際に対象となるかどうかは、診察時に医学的必要性や算定要件を確認して判断します。
ただし、これは誰でも自動的に使えるという意味ではありません。
診療報酬上の要件、医療機関の届出、患者さんの状態、治療目的によって異なります。
実際に利用できるかどうかは、診察時に確認します。
CGMは「装着して終わり」ではありません
CGMやリブレ2、Dexcom G7は便利な機器です。
しかし、装着して数値を見るだけでは十分ではありません。
大切なのは、データをどう治療に活かすかです。
たとえば、
・朝食後だけ大きく上がっているのか
・夕食後に長く高いのか
・夜間低血糖があるのか
・運動後に下がりすぎていないか
・薬の効き方が生活に合っているか
・間食が血糖値にどのくらい影響しているか
こうした点を、医師、看護師、管理栄養士と一緒に確認することで、治療に活かしやすくなります。
当院では、血糖データを「患者さんを責めるための数字」としてではなく、無理なく続けられる治療を一緒に探すための材料として活用しています。
1型糖尿病・インスリン治療中の方へ
このページでは主に、2型糖尿病で血糖コントロールに困っている方にもCGMや皮下連続式グルコース測定を活用できる可能性をお伝えしています。
一方で、当院は1型糖尿病やインスリン治療中の患者さんに対しても、専門的な診療を行っています。
1型糖尿病では、
・インスリン量の調整
・食事とインスリンのバランス
・運動時の低血糖対策
・夜間低血糖
・血糖値の乱高下
・インスリンポンプやAID療法の活用
など、専門的なサポートが必要になる場面があります。
当院の1型糖尿病ページでは、インスリンポンプ、ミニメド780G、AID・SAP療法、フリースタイルリブレ2、リアルタイムCGM、Dexcom G7、ガーディアン4スマートCGMなどに対応していることを案内しています。
血糖コントロールでお困りの方はご相談ください
血糖コントロールに困っている方に必要なのは、単に薬を増やすことだけではありません。
なぜ血糖値が上がっているのか
どの時間帯に高いのか
低血糖が隠れていないか
食事や運動と血糖値がどう関係しているか
薬やインスリンのタイミングが合っているか
を確認し、患者さん一人ひとりに合った治療を考えることが大切です。
澤木内科・糖尿病クリニックでは、糖尿病専門医、看護師、管理栄養士が連携し、血糖値の流れを確認しながら、患者さんに合った糖尿病治療を一緒に考えていきます。
血糖値がなかなか下がらない方、HbA1cが改善しない方、食後血糖や夜間低血糖が気になる方、CGM・リブレ2・Dexcom G7を治療に活かしたい方は、医療機関でご相談ください。
お電話での予約およびお問い合わせ

受付時間: 月~土、9時15分~12時15分、
月~金の午後は14時45分~17時45分
休診日:土曜午後、日祝
澤木内科・糖尿病クリニック
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