澤木内科糖尿病クリニックでは「持続グルコース測定の検査」を健康保険の保険適応で実施できます。
保険適応の条件としては、1)治療方針策定のために血糖プロファイルを必要とする1型糖尿病患者
2)低血糖発作を繰り返す等重篤な有害事象がおきている血糖コントロールが不安定な2型糖尿病患者であって、医師の指示に従い血糖コントロールを行う意志のある者
のいずれかを満たす必要があります。3割負担のかたで、約4000円、通常の診察料に上乗せとなります。
CGM(Continuous glucose monitoring)は皮下の組織間液のブドウ糖濃度を測定する方式のものです。
CGMは直接、血液のブドウ糖濃度を測定するものではありません。
測定には、酵素電極法という簡易血糖測定器でも用いられるのと同じ原理を用い、ブドウ糖濃度の増減を電気信号に変換して測ります。
CGMには、リアルタイム表示が可能な機種と、後から、血糖変動プロファイルを振り返ることに特化した機種の2種類があります。
測定した瞬間の血糖値しか、わからない簡易血糖測定器と異なり、CGMでは、連続的な血糖変動プロファイルを知ることができます。
CGMは、夜間睡眠中の低血糖の調査、暁現象の有無など、通常測定する機会が少ない時間帯の血糖変動を知ることができます。
また、通常の簡易血糖測定器(SMBG)では見逃されがちな食後高血糖についても、詳細にしらべることができます。
当院では、iPro2やリブレPro を用いて、予約制で、実施しています。
iPro2では、自己血糖測定は1日4回、併せて行う必要があります。
FreeStyleリブレProの場合は、血糖自己測定は不要で、連続した血糖の変動を推定できます。
■CGMが適した患者さん(澤木内科・糖尿病クリニックで装着、解析)
妊娠中の患者さん、深夜の低血糖が疑われる患者さん、暁現象の存在が疑われる患者さん、無自覚低血糖が疑われる患者さん、食後高血糖の見逃しが疑われる患者さん、ペンによる頻回インスリン注射療法(MDI)から持続皮下インスリンポンプ療法中の患者さん(CSII)、なぜHbA1cが高いのか理由がわからない患者さんなどです。
■こまめに患者さん自身でグルコース値をチェックしたい場合(患者さん自身で装着、解析)は