第66回日本糖尿病学会年次学術集会(鹿児島)で当院が参加した多施設共同研究の報告がなされました

澤木内科・糖尿病クリニック院長の澤木秀明です。
2023年5月11日(木)~2023年5月13日(土)に鹿児島県で、第66回日本糖尿病学会年次学術集会が開催されました。

当院も参加した多施設共同研究が2演題発表されました。

令和5年5月12日(金)には東京女子医科大学 准教授の三浦順之助先生が発表くださいました。
HGI( Hemoglobin glycation index)
ヘモグロビン糖化の指標です。

2型糖尿病では高HGIは糖尿病合併症、心血管疾患、死亡と有意に関連すると報告されています。
HGIと関連する要因を1型糖尿病の患者さんにおいて検討し、
高HGI群では女性、血糖変動の大きい症例、腎機能低下症例が多いことが示唆されました。


令和5年5月13日(土)には神戸大学の山本あかね先生が発表くださいました。
1型糖尿病の患者さんでのスキャン頻度とCGMメトリックスの関係についてです。

参加された方は平均スキャン頻度は、10.5±3.3 回/日でした。
しっかりスキャンするとTIR(70-180mg/dl)の時間が増え、TAR(>180mg/dl)の時間が減っていました。

TIR>70%を達成するスキャン頻度のカットオフ値は11回であった。
運動している者はスキャン頻度が有意に高い。

やはりしっかりリブレはスキャンする必要があると言う結果で、11回/日以上スキャンする方がよいことが示唆されました。

澤木自身は大阪からのオンラインの参加でした。
できれば、現地にうかがいたかったですが、時間の都合で鹿児島県に行くのは断念しました。

ご協力いただきました患者さん、共同研究の先生方にも厚く御礼を申し上げます。

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