院長の澤木秀明です。
2025年11月8日(土曜日)、敬愛する北里大学北里研究所病院 病院長補佐、内分泌・代謝内科部長、糖尿病センター長の山田悟先生が当院にお越しくださいました。
山田悟先生は食事療法の分野では我が国を代表するオピニオンリーダーの一人であり、世界標準の糖尿病治療を日本国内の糖尿病患者さんに適応させることを考えた場合、山田先生が発信される情報は科学的根拠に基づいた重要な情報として、私たち糖尿病専門医にとって欠かせないものとなっています。

【写真1:ウェルカムボード】
山田悟先生のご訪問を心よりお待ちしておりました
実現までの道のり
山田先生は北里大学北里研究所病院で病院長補佐、内分泌・代謝内科部長、そして糖尿病センター長という重責を担われており、さらに全国各地での講演活動、執筆活動、メディア出演と、極めて多忙な日々を送っておられます。
そのような超多忙な山田先生に当院までお越しいただくことは、並大抵のことではなく、実現は困難と思われました。しかし、日頃からの交流を大切にしてくださる山田先生のご厚意により、この度の訪問が実現いたしました。
貴重な学びの時間

【写真2:山田悟先生と澤木秀明】
食事療法について熱心にご指導いただきました
当日は、私が日頃から疑問に思っていた食事療法について、多くの質問をさせていただきました。
特に以下のテーマについて、丁寧にご教示いただきました:
ゆるやかな糖質制限について
山田先生が提唱される「ロカボ(適正糖質)」の考え方は、極端な糖質制限ではなく、1食あたり20〜40g、1日70〜130gという現実的で継続可能な糖質摂取を推奨するものです。患者さんの生活の質を保ちながら、血糖コントロールを改善できるこのアプローチについて、実臨床での具体的な指導方法や注意点について詳しくお聞きすることができました。
脂質起動(Fat Adaptation)について
近年注目されている脂質起動のメカニズムや、糖尿病患者さんへの適用可能性について、最新のエビデンスを交えながら分かりやすくご説明いただきました。
どの質問に対しても、山田先生は科学的根拠を示しながら、臨床現場で実践できる具体的な方法まで、惜しみなく教えてくださいました。

【写真3:当院非常勤医師 磯貝先生と山田悟先生】
当院スタッフも貴重な学びの機会をいただきました
当院で非常勤医師として勤務いただいている磯貝先生も、山田先生との交流の機会を持つことができました。山田先生は、磯貝先生にも温かくお声がけくださり、有意義な時間となりました。
特別な記念品

【写真4:脂質起動の本への直筆サイン】
山田先生の温かいお心遣いに感謝
訪問の記念に、山田先生が監修された脂質起動に関する書籍に、直筆でサインをいただきました。この本は、当院の診療においても重要な参考資料として、大切に活用させていただきます。
感謝を込めて
多忙を極める中、わざわざ当院まで足を運んでくださった山田先生に、心より感謝申し上げます。
山田先生から学んだ最新の食事療法の知見は、当院の患者さんへのより良い医療の提供に必ず活かしてまいります。
これからも、山田先生のような素晴らしい先生方から学び続け、科学的根拠に基づいた質の高い糖尿病治療を、患者さんお一人おひとりに提供できるよう、スタッフ一同、精進してまいります。
澤木内科・糖尿病クリニック
院長 澤木秀明

