フリースタイルリブレと自己血糖測定実施の関係に関する多施設共同研究が医学雑誌に掲載されました

院長の澤木秀明です。

当院も参加したフリースタイルリブレと自己血糖測定実施の関係に関する臨床研究(論文はこちら)が英文医学雑誌に採択されました。

フリースタイルリブレでは、間歇的にグルコース値を測定できますが、自己血糖測定値と値がずれることが少なからずある点が問題視されています。

2022年に日本糖尿病学会は「リブレは自己血糖測定(SMBG)と相補的に使用することにより糖尿病患者の血糖管理を向上させる有用なツールである」とリブレに関する見解を出している。そこで、本研究ではSMBGの実施率と、リブレの使用パターンとその特徴について分析しました。

下記の表のように、SMBGの実施率は85%でありました。
3つのクラスターに分類することができました。
クラスター1(17.7%;主にリブレデータを参考にし、SMBGをあまりしない)方は平均年齢が若く、
クラスター2(34.0%;SMBG頻度は高く、リブレデータをあまり参考にしない)の方はリブレ使用期間が短く、
クラスター3(SMBGとリブレの両方のデータを参考にする)の方はTIRが低く、甘い飲料を飲む割合、重度の糖尿病ストレスの割合が多かったです。
クラスター間で、糖尿病合併症や治療内容に差は認められませんでした。

また、大半の患者さんが医師の推奨するSMBGを実践されていて、安堵する結果になりました。

最後になりましたが、研究にご協力くださいました患者さんに心より御礼を申し上げます。

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