みなさん、こんにちは。

澤木内科・糖尿病クリニック院長の澤木秀明です。

今回は糖尿病患者必見! 

血糖値が急上昇するダメな飲み物ランキング

を発表したいと思います。

普段飲んでいる飲み物が血糖値が急上昇する飲み物かもしれません

 

■患者さんのよくある声

「糖尿病で飲んだらダメなものはなんですか」

「糖尿病を予防するのに飲んだらダメなものはなんですか」

「糖尿病があると血糖値が上がるので

ジュースは一生ダメなんでしょうか」

好みの飲み物をのどごしよく飲む

あるいは、あじわいながらのむのは

リラックスできる、心地よい時間ですよね。

そんな飲み物を選ぶときに

参考にしていただけたらな

と考えています。

■糖尿病の食事療法の位置づけ

糖尿病合併症を防いで

健康な生活をおくる。

糖尿病が人生に悪影響を起こさないように

対策するのが目的になります。

糖尿病の合併症ごぞんじですか。

糖尿病合併症はしめじ、

えのきで覚えて頂いたらと思います。

しめじは糖尿病の三大合併症、細小血管障害、細かい血管の障害ですね。

しは神経障害、めは網膜症、じは腎臓となります。

えのきは大血管障害、

大きな血管の障害です。

えは糖尿病の足壊疽、

のは脳梗塞、脳出血、

きは心筋梗塞や狭心症ですね。

糖尿病治療を行い、糖尿病に事前に対応することで、

合併症を起こさせない、

今ある合併症を進ませないために

食事に少しの配慮を加えるということが大切ですよね。

 

美味しい食事を食べることが、

人生の幸せを実感するときである。

そう、おっしゃった患者さんがいらっしゃいました。

食事が楽しいものじゃないと

人生もつまらないものになりかねません。

過剰に食事制限、糖質制限をするのではなく、

バランスを重視して、長期間、

つきあえるように、適度な不摂生を

意識して頂けたらと思います。

 

糖尿病の食事療法の際の飲み物

についてお話させていただきます。

糖尿病の食事療法ではバランスや

食べる順番が重視されます。

炭水化物の中でも

糖質が多い食べ物や

飲み物を取りすぎないということが大切です。

結局のところ、砂糖含有の飲料は、

その糖質量の多さから、

高血糖が懸念されるということになります。

また、ご飯やパンといった複合糖質とは違い、

ジュースは吸収が急激な単純糖質が多いので、

急激に血糖が上昇する、

いわゆる血糖値スパイクが心配になります。

血糖値スパイクは正式な医学用語ではないですが、

食後高血糖、食後過血糖と同じ意味と考えられます。

血糖値スパイク、すなわち食後高血糖は動脈硬化性の病気、

脳梗塞や心筋梗塞などとの関連が知られています。

また、食物繊維などがジュースには含まれていませんから、

満腹感が得られませんので、やはりは複合糖質、

ご飯やパンや麺類を

その量に注意しながら

取っていただきたいと思います。

どのようなものが血糖値が上がりやすいかな

と知ることで量の調整を考えることができます。
結果、血糖値は下がり、HbA1c(ヘモグロビンA1c)を下げることができます。

血糖値スパイクを治す、

そして、糖尿病の予防になると考えています。

食の嗜好は人それぞれですので、

成分表示をみるくせをつけることが大切です。

成分表示は商品の裏側にあることが多いので

探してみてください。

内容量が多い順に記載があるので、

どんな成分が多いのかな、

糖質が多くないかなという意識を持つことが大切です。

 

血糖値が急上昇するNG飲み物を

ランキング形式で発表いたします。

飲んだらダメというより、

飲み過ぎたらダメという飲み物になります。

健康的な飲み物を考える上で

参考にしていただけたらと思います。

 

血糖値が急上昇するNG飲み物

第3位 高血糖症状があるのに砂糖入り飲料を沢山、飲んでしまう

高血糖症状というのはご存知でしょうか。

糖尿病とは慢性的に血糖値が高い状態が続く病気ですよね。

慢性的に高血糖が続くと、症状がでてきます。

糖尿病の症状は通常は無症状の事が多いのです。

実際、糖尿病の初期症状はほとんどありません。

糖尿病が見つかるきっかけが

健康診断である患者さんは結構おられます。

ただ、血糖値が上がると、

例えば血糖値が300が続くと

高血糖による症状がでてきます。

高血糖による症状は具体的には

口渇、多飲、多尿、体重減少が挙げられます。

血糖値が高いと尿にでていく糖、尿糖も増えます。

糖は浸透圧物質でもありますので、

糖は水を引き付ける力があります。

尿に糖が沢山出る状態だと、糖が水をひきつけて、

おしっこにでていく、多尿になります。

尿が多くなると脱水になりやすく、のどがかわきます。

口渇ですね。

のどがかわくと沢山のみたくなります。

多飲ですね。

このときに、どの飲み物を飲むかで

運命がわかれてしまいます。

もしそのときにに砂糖入り飲料、ジュースなどを

選択してしまうと、更に血糖があがるので、

いっそう、尿がふえ、のどがかわき、

更にジュースをのんで、血糖が上がってしまう。

怖いですよね。

この状態を清涼飲料水ケトーシス、ペットボトル症候群と

いったりします。

ひどいと、糖尿病性ケトアシドーシスになって、糖尿病の緊急状態で

命にかかわる場合があります。

糖尿病性ケトアシドーシスは入院し、

多量の生理食塩水の点滴とインスリン治療を必要となる場合があります。

 

第2位はスポーツの時にすべての水分をスポーツドリンク(砂糖入り)で補ってしまう。

糖尿病の治療として、運動療法は推奨されていますので、

スポーツに取り組まれる方も多いと思います。

脱水予防にこまめな水分補給は必要ですよね。

のどがかわいたなと思ったときは、脱水症状の結果、

のどがかわいたと

感じる可能性があります。

スポーツの際には、コップ1杯のお茶や水を飲んでから、

スポーツ中にもお茶やお水を補給し、

スポーツ後にもお茶やお水の補給は大切です。

汗の量が多いときは、塩が失われるので、

かいた汗の分程度は

塩を補給したいところです。

お茶にすこし、塩をぱらっと入れて

のんでもらったりします。

もちろん、長時間の運動で糖質の補給が

必要な場合もありますが、すべての水分を

スポーツドリンクでとってしまうと、血糖値があがりやすくなります。

また、塩分の補充にも限界があります。

第1位は野菜不足を補うためにひたすら野菜ジュースを飲む

 

野菜は1日350g程度はとりましょうと

いうことになっています。

野菜を先に食べると、血糖値の上昇が緩やかになると

言う効果も期待できます。

ただ、準備が面倒だったり、値段が高かったりで、

毎食野菜を食べるのはちょっと難しいと

言う場合もありますよね。

そんなときには、野菜ジュースに頼りたくなる気持ちがよくわかります。

野菜ジュースの落とし穴として、結構、糖質の多いものがあったりします。

また、野菜と野菜ジュースの違いは何かと考えたときに、

野菜には繊維質が豊富にあるのに対し、

野菜ジュースは絞り汁はあっても、絞りかすはない状態ですよね。

血糖上昇を緩やかにしてくれる成分も結局は、

絞りかすのほうにはいっていますので

野菜ジュースを飲んでも、食後の血糖上昇を抑える効果は

期待しづらいと思います。

成分表示をみると、野菜ジュースのはずなのに、一番はじめに、

砂糖が来ていることが多いです。

野菜ジュースを飲む際は、糖の含有量の少ないのを選ぶこと

また、野菜ジュースのみに頼るのは避けるのが大切です。

 

番外編 寝酒を飲んでしまう

アルコール飲料を寝る前に睡眠薬代わりに飲んでおられる方

いらっしゃいますか。

確かに、アルコールを飲むとよく寝れるんです

という声はよく聞きます。

でも、寝酒をすると熟眠障害、中途覚醒、

早朝覚醒などの睡眠障害を引き起こし

不眠症の原因にもなりえます。

アルコールのんだ翌日、寝た割に、

寝不足だなと感じたりしませんか。

また、アルコールは食欲増進作用もあるので、

夕食後の飲酒は、寝る前の

糖質摂取につながりかねず、おすすめしにくい状況です。

飲むならば、食事の際に、ビールならば350ml-500ml程度

の量がすすめられています。

ウイスキーだったらダブルで60ml、

焼酎だったら100mlが一日のアルコール量の目安です。

お酒好きには物足りませんよね。

焼酎を100mlのんだら、その日はアルコールはなしと言う意味ですから。

多量は避けた方がいいので、

美味しいのを少量楽しむ意識が大切ですよね。

また、週2日程度は休肝日を設けるのがよいとなっています。

 

アルコールは血糖値の上昇という観点からは

ウイスキーや蒸留酒などをおすすめしています。

飲みすぎると中性脂肪の上昇や

心血管リスクの上昇など、弊害はあり、適量が大事です

なにごとも選択する意識をもつことが大切ですね。

 

血糖値が急上昇するNG飲み物のまとめ

第1位は野菜不足を補うためにひたすら野菜ジュースを飲む

甘みの強いものは野菜ジュースであっても

糖質が多く含まれている可能性がありますので、

成分表示を確認して、飲むのが良かったですね。

なるべくジュースでなく、搾りかすの含まれる野菜としてとれたらいいですよね。

 

第2位はスポーツの時にすべての水分をスポーツドリンク(砂糖入り)でとってしまう。

スポーツドリンクはその商品名からつい、手に取ってしまいがちですが、糖質が多いのが少なくないので、摂取量に気をつける必要があります。

上手にお茶、お水、塩を一緒に使って、調整頂けたらと思います。

 

第3位は高血糖症状があるのに砂糖入り飲料を沢山、飲んでしまう

のどの渇きが実際は高血糖の症状であることがあり、そのときに、砂糖入り飲料をたくさん飲んでしまうと、高血糖のサイクルにはいり、清涼飲料水ケトーシス、糖尿病ケトアシドーシスになって、糖尿病の緊急状態になりかねません。

 

血糖値が急上昇するNG飲み物についてお話させていただきました。

上手に飲み物を召し上がって頂きたいと思います。

動画版は下記画像をクリックください!