フリースタイルリブレ2はCT・X線検査中も外さなくてよくなりました|MRIは従来どおり取り外しが必要です

糖尿病の検査

こんにちは。
澤木内科・糖尿病クリニック院長の澤木秀明です。

「来週CTを撮ることになったのですが、リブレのセンサーは剥がしていったほうがいいですか?」

外来でよくいただくご質問です。センサーを外すと、その1枚は使えなくなってしまいます。装着してまだ数日なら、なおさらもったいないですよね。

院長 澤木秀明
院長 澤木秀明

2026年7月、メーカーであるアボットジャパンから、フリースタイルリブレ2の説明書などの表示材料を改訂するという案内がありました。この改訂で、CT検査・X線(レントゲン)検査については、センサーを外す必要がなくなりました

一方で、MRIについては従来どおり取り外しが必要です。この違いが大切なので、このページで整理してお伝えします。

何が変わったのか|CT・X線は装着したままでOKに


今回の改訂で変わったのは、次の点です。

メーカーの試験により、フリースタイルリブレ2センサーはX線検査およびCT検査の影響を受けないことが示されました
そのため、これらの検査中もセンサーを外す必要はなく、装着したままで検査を受けられます
検査中も、グルコースのモニタリングは中断されません

この内容は、すでに出荷済みの製品、医療機関に在庫されている製品、そして患者さんが現在お使いの製品を含む、すべてのフリースタイルリブレ2製品にあてはまります。「新しい製品に切り替わってから」ではなく、今お使いのセンサーからそのまま対象になる、ということです。

変わっていないこと|MRIは従来どおり取り外しが必要です

ここがいちばん大切なところです。

院長 澤木秀明
院長 澤木秀明

MRI(磁気共鳴画像診断)検査の予約がある場合は、従来どおり、使用しているセンサーを取り外し、検査終了後に新しいセンサーを装着してください。

MRIは強い磁気を使う検査です。センサーは金属を含んでいるため、MRI装置への吸着、故障、破損、火傷などが起こるおそれがあり、添付文書でも「併用禁忌」とされています。今回の改訂でも、この点は変更されていません。

また、次の点も変わっていません。

  • ペースメーカーなどの植込み型医療機器を使用している方は、フリースタイルリブレ2を使用できません
  • 空港のボディスキャナーは、一部にセンサーを曝すことができないミリ波の電波が含まれるものがあります。センサーの取り外しを避けるため、別の検査方法をリクエストしてください

検査を受けるときに気をつけたいこと

センサーを装着していることを伝えましょう

CT・X線撮影では、撮影部位や撮影条件によって、センサーが撮影画像に写り込むことがあります。検査を受ける際は、上腕にセンサーを装着していることを、検査担当の方にお伝えください。

説明書の記載と食い違うことがあります

お手元の説明書に「X線・CT検査前にセンサーを取り外す」と書かれている場合があります。改訂版の説明書が使われるのは2026年10月以降に出荷される製品からで、当面は改訂前の説明書が入った製品も流通するためです。

もし検査先で「センサーを外してください」と案内された場合は、メーカーが患者さん向けに作成している案内資料をお示しいただくとスムーズです。当院でもお渡しできますので、外来でお声がけください。

あわせて変わったこと|Readerのスキャン距離が1cm以内に

今回の改訂では、検査以外の点も見直されています。日常の使い方に関わるものとして、次の点を知っておいてください。

スキャンは「センサーから1cm以内」で

これまで説明書には「センサーから4cm以内のところでReaderを持ち、スキャンしてください」と記載されていましたが、「1cm以内」に変更されました

「以前はスキャンできたのに、最近うまく読み取れない」

と感じている方は、Readerをもう少しセンサーに近づけてみてください。なお、これはReaderを使う場合の話です。スマートフォンのアプリでスキャンする場合は、機種によってNFCアンテナの位置が異なるため、アプリの説明をご確認ください。

装着してから12時間は、血糖値との差が大きくなることがあります

院長 澤木秀明
院長 澤木秀明

「センサー装着後12時間はセンサーによる測定値と血糖値との差が大きくなる場合があります」という注意が、新たに添付文書に追記されました。

装着した直後の数値が指先の血糖値と少し違っていても、必ずしも不良品というわけではありません。気になるときは、指先の血糖測定で確認しましょう。

センサーが緩んできたら、交換してください

激しい運動や汗で、センサーが緩むことがあります。緩んだ状態では、測定結果が得られなかったり、自覚症状と一致しない値になったりすることがあります。

院長 澤木秀明
院長 澤木秀明

センサーグルコース値が自覚症状と合わないときは、まずセンサーが緩んでいないかを確認してください。先端が皮膚から外れている場合や緩んできている場合は、取り外して新しいセンサーを装着しましょう。

デクスコムG7をお使いの方へ

このページでご説明した内容は、アボット社のフリースタイルリブレ2に関する情報です。デクスコムG7は別の製品ですので、同じように考えることはできません。

デクスコムG7をお使いの方で検査の予定がある場合は、事前に当院または主治医にご相談ください。

まとめ

  • 2026年7月の改訂により、フリースタイルリブレ2はCT検査・X線検査中もセンサーを装着したまま受けられるようになりました
  • すでにお使いの製品を含む、すべてのフリースタイルリブレ2製品が対象です
  • MRI検査は、従来どおり取り外しが必要です。ここは変わっていません
  • ペースメーカー使用中の方はリブレ2を使用できません(変更なし)
  • CT・X線では画像にセンサーが写り込むことがあるため、検査担当の方に装着をお伝えください
  • あわせて、Readerのスキャン距離が「1cm以内」に変更されました
  • デクスコムG7は対象外です。検査予定がある場合はご相談ください

検査のたびにセンサーを外す必要がなくなったことは、CGMを使う方にとって負担が一つ減る、うれしい変更だと思います。判断に迷うときは自己判断せず、外来で遠慮なくお尋ねください。

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▶関連記事:フリースタイルリブレ2を自分でカンタンに始める3つのステップ

▶関連ページ:CGMドッグ外来(持続血糖測定フリースタイルリブレ2・デクスコムG7)

【参考】アボットジャパン合同会社「グルコースモニタシステム『FreeStyleリブレ2』表示材料改訂のご案内」(2026年7月)/FreeStyleリブレ2 Reader・センサー添付文書

※このページは一般的な情報提供を目的としています。検査の可否は、お使いの機器や検査内容によって異なりますので、必ず主治医および検査を受ける医療機関にご確認ください。