たんぱく質の「摂りすぎ」に注意報!

糖尿病の食事療法といえば糖質制限!というイメージがありますよね。糖質さえ制限していれば、肉や魚はいくら食べても大丈夫と思われている方もおられるかもしれません。
そこで、今回は肉や魚に豊富に含まれるたんぱく質の摂りすぎによる弊害についてお話していこうと思います(^-^)

そもそも糖質制限をする必要があるのでしょうか?栄養士なら誰でも知っている「糖尿病食事療法のための食品交換表」という本があるのですが、この本には必要エネルギーの50-60%は炭水化物から摂りましょうと記載されています。1日の必要エネルギーが1400~1600kcal(一般的な女性はこのくらいです)の場合なら、毎食お茶碗1杯(150g)のご飯を食べても大丈夫なのです!意外だったでしょうか?(^^)/

では、炭水化物の代わりにたんぱく質を摂ると何が駄目なのでしょうか?理由は5つあります。

1つ目は、必要な炭水化物をしっかり摂らないとケトン体という物質が身体の中で作られるためです。このケトン体が身体の中で増えすぎると、ケトアシドーシスという状態になり(特にインスリン分泌が少ない方で、SGLT2阻害薬を服用されている患者さんに多いです)、最悪の場合命を落とすケースもあります!

2つ目は、たんぱく質を多く含む肉や魚は脂質も含むので、たんぱく質の摂りすぎは脂質の摂りすぎにも繋がるためです。ご存知の通り脂質はカロリーが高いので、摂取カロリー過剰となり太ります!肥満になるとインスリンの効きが悪くなるので、血糖コントロールにも悪影響を及ぼします。また、脂質の摂りすぎは中性脂肪やコレステロールの上昇にも繋がります。

3つ目は、尿酸値が上昇し痛風になってしまうためです。痛風と言えばビールのイメージをお持ちかもしれませんが、実はたんぱく質の摂りすぎでも尿酸値は上昇します。

4つ目は、腸内環境が悪化するためです。過剰なたんぱく質摂取は腸内の悪玉菌を増加させます。腸内環境が悪化すると肌荒れや免疫力の低下、便秘などの症状に繋がります。

5つ目は、塩分の摂りすぎになるためです。肉や魚を食べる時は、大体の場合塩や醤油などの調味料を使うので、肉や魚の取りすぎは塩分の摂りすぎに繋がってしまいます。薄味を心掛ける必要がある高血圧や心臓の病気をお持ちの方は特に注意しましょう。

今回はたんぱく質の過剰摂取の弊害についてお話しましたが、たんぱく質は筋肉の材料となる大切な栄養素です。通常の食事のバランスではたんぱく質が極端に過剰になっている方はごく少数です。むしろたんぱく質が足りない方も少なくありません。ただ、糖質制限を頑張りすぎている方にはたんぱく質が過剰になっている方がおられて、心配になることがあります。何事も適量が大切ですね(^-^)

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