脂質の働き

脂質は炭水化物・たんぱく質と並ぶ三大栄養素のひとつです。“太る”というイメージから避けられがちですが、適量を上手に摂ることができれば、健康な食生活のために欠かせない栄養素です。

今回は、脂質の働きについてお話します。

 

脂質の役割は?

脂質は1gで9kcalエネルギーを生み出すことができるため、効率の良いエネルギー源として重要な栄養素です。また、ホルモンや、体を作っている細胞の材料にもなります。さらに、脂溶性ビタミン(油脂に溶けるビタミン)の吸収にも一役買っています。

しかし脂質はエネルギーが多いため、やはり摂りすぎると太ってしまいます。

脂質の1日の適正摂取量は、年齢や体格、活動量によって異なりますが、健康な成人男性で約60g、女性で約50gです(*疾病をお持ちの方は必ず主治医・管理栄養士に相談してください)。

例えばトンカツを1人前食べると脂質は約35g含まれていますので、それだけで1日の半分以上の脂質を摂ってしまうことになります。揚げ物はとても美味しいですし、食べたぞー!という気持ちになりますが、毎日食べることはやめておいた方が良さそうです。

「脂質」とひとくちに言っても、豚肉に含まれる脂質とイワシに含まれる脂質では性質が異なっています。

食品に含まれる脂質は主に中性脂肪ですが、中性脂肪は以下のような構造をしており、特に「脂肪酸」部分の構造の違いによって脂質の性質に特徴があります。

 

脂肪酸の構造は、大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。

 

飽和脂肪酸

血液中の中性脂肪やコレステロールを増やす性質があるため、摂りすぎには注意が必要です。

飽和脂肪酸が多い食品:肉類、バターなど

 

不飽和脂肪酸

血液中の余分な中性脂肪やコレステロールを減らす性質があるため、積極的に摂りたい脂質です。

不飽和脂肪酸が多い食品:魚介類、大豆、植物油(オリーブ油、しそ油、アマニ油)など

*摂りすぎると善玉(HDL)コレステロールを減らしてしまうものもあるため、詳細は管理栄養士に相談してください。

 

脂質は太るから・・・と全く摂らないのではなく、例えばオリーブ油をサラダにかけるなどして、体にプラスの働きをする「不飽和脂肪酸」を食事に上手に摂り入れることがおすすめです。

 

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