食物繊維のスゴイはたらき

食物繊維と言えば便秘改善…だけではありません!
食物繊維には、糖尿病患者さんに嬉しい働きもあります。
今回は、食物繊維の種類と働きについて解説します。

 

食物繊維の種類

食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維に大別されます。

 

水溶性食物繊維

《食後の急激な血糖上昇を抑える!》
水溶性食物繊維は、腸の中で糖質を包み込みながら移動するため、糖質の吸収スピードが遅くなります。
糖質がゆっくり吸収されると、血糖値の上がり方も緩やかになりますので、食後の急激な高血糖を防ぐことができます。

《コレステロール値を低下げる!》
腸内にある余分なコレステロールを吸着し、便と一緒に体外に排出します。

 

不溶性食物繊維
《便通促進!》

不溶性食物繊維は消化管の中の水分を吸収することで、便の量を増やします。また、腸の蠕動運動(便を送り出す動き)を促進し、便通を促します。

《食べ過ぎ防止!》
不溶性食物繊維が多い食べ物は、歯ごたえがありよく噛んで食べられるため、食べ過ぎを防ぐことができます。
★よく噛むと何が良い?? → こちらをクリック

 

特に水溶性食物繊維は毎食、食事の最初に

水溶性食物繊維は食後の高血糖を抑えますが、朝に食べた食物繊維はお昼には残っていません。
そのため、食物繊維は毎食食べることが重要です。

さらに、食事の最初に食べて腸の中で待ち伏せすることで、取りこぼしなく糖質を包むことができます。
糖質と食物繊維を一緒に食べても食物繊維の効果がなくなることはもちろんありません。
しかし最初に食べる方がより効果的ですので、『野菜はできるだけ最初に』がおすすめです!

 

食物繊維の多い食材は、次回ご紹介します♩

Googleレビュー

Excellent
Based on 28 reviews
TERUKO NAKAMURA
TERUKO NAKAMURA
2024-02-17
血糖値が異常に高かったので、即座に対応・診察していただきました。 丁寧な説明していただきありがとうございました。 食生活を改善して頑張りたいと思います
kattsan
kattsan
2024-02-14
先生をはじめ受付、採血等の看護師の皆さんの感じがよく説明もわかりやすいです
中谷和世
中谷和世
2024-01-06
丁寧な説明でいつもありがとうございます。
浅尾公一
浅尾公一
2024-01-01
澤木先生をはじめ、スタッフの皆さんはたいへん優しく丁寧で心地よく月々の診療を受ける事が出来ます。先生は褒めて伸ばすタイプなのですんなりアドバイスが耳に入ります。日々の血糖値はともかくa1cほかの数値はかなり落ち着いていますので長生きし、ひ孫の顔を見ることが目標となりました。
かずこ(雪ん子)
かずこ(雪ん子)
2023-12-21
先生もスタッフの皆さんも とても親切で お話しやすいです。
このブログは澤木内科・糖尿病クリニック(大阪府高槻市)の管理栄養士が運営しています。
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